使わないと、完成しない革。

TRUSADORは、すべてのプロダクトにフルグレインレザーを使っています。
なぜこの革を選んだのか。
その理由を、革の等級のお話からご説明します。

1. フルグレインレザーとは

革には、等級があります。

トップグレインレザー Top Grain
表面を薄く削って均一化したもの。滑らかだが、表情は乏しい。
ジェニュインレザー Genuine Leather
下層を使用したもの。硬く、経年変化は少ない。
合成皮革 PU Leather
革ではなく、人工素材。2〜3年で劣化する。

TRUSADORが使うのは、フルグレインレザーのみ

表皮そのものを残すということは、傷や癖も受け入れるということです。だからこそ、経年変化(エイジング)の表情が最も美しく出ます。

新品が一番きれい、ではありません。10年後が、一番いい顔をします。

2. 革の街・イスタンブールから

PALERMOの革は、トルコ・イスタンブールで作られています。

トルコ・イスタンブールは、オスマン帝国時代から500年以上続く皮革産業の中心地
現代ヨーロッパのハイブランドも信頼する職人文化と技術水準を、今も保ち続けています。

3. LWG Gold認証について

TRUSADORが使う革は、Leather Working Group (LWG) の Gold認証を取得しています。

LWGとは

LWGは、世界の皮革産業における環境基準・品質基準を監査する国際的な認証機関です。

鞣しの工程(皮を革にする過程)は、大量の水と化学物質を使うため、環境への負荷が大きい産業。LWGは、その透明化と改善を推進するために設立されました

Gold認証とは

LWG認証には、Audited / Bronze / Silver / Gold の4段階があります。
Gold は最上位ランク。以下の基準をクリアしたタンナーだけが取得できます:

  • 排水処理の徹底
  • 化学物質の管理
  • 原皮のトレーサビリティ(どこで育った牛か追跡可能)
  • エネルギー効率の基準達成
  • 労働環境の確保

安く大量に作るための革ではなく、長く愛されるための革
その証明が、Gold認証です。

4. 経年変化(エイジング)の仕組み

革は、死んだ素材ではありません。

空気中の水分、手の油分、紫外線、摩擦——これらを吸収することで、時間とともに変化していきます。

具体的に起こること:

  • 色が濃くなる — オイルが革内に広がり、深みが出る
  • 艶が出る — 日常の摩擦で表面が磨かれる(ポリッシング効果)
  • 風合いが柔らかくなる — 手に馴染み、自然なシワが刻まれる

これは劣化ではなく熟成です。
ワインや味噌と同じ原理で、時間そのものが価値を生みます。

5. お手入れのすすめ

TRUSADORの革は、「過度な手入れ」を必要としません。
むしろ、日々使うこと自体が最高のケアです。

月1回
柔らかい布で表面を乾拭き。ホコリを取るだけでOK。
年2〜3回
乾燥が気になったら、革専用クリーム(ニュートラル)を薄く。塗りすぎ注意。
雨に濡れたら
すぐに乾いた布で水分を拭き、風通しのよい日陰で自然乾燥

やってはいけないこと

❌ 直射日光に長時間当てる(色あせの原因)

❌ ドライヤー・暖房機器で乾かす(革が硬化・割れる)

❌ 水洗い・洗剤の使用

❌ 色の濃い服のポケットに入れっぱなし(色移りの可能性)

6. 10年使うための、3つの心得

1. 毎日使う
使わない革は、むしろ劣化します。使うことが最良のケアです。

2. 2つを使い分けない
1つの革を育てきることが、最も美しい経年変化を生みます。

3. 急がない
1年目と10年目の表情は、まったく違います。
楽しみに待つ時間も、革の一部です。